トリュフといえば高級食材として知られていますが、日本ではなかなか採れないことで知られています。そんなトリュフ、しかも黒トリュフの人工栽培がつくば市の森林総合研究所(森林総研)の研究で成功したそうですよ。
白トリュフに続く黒トリュフの人工栽培成功
今回の研究は、岐阜県森林研究所と茨城県つくば市にある森林総合研究所が共同で取り組んだプロジェクトで、黒トリュフの国内初の人工栽培に成功しました。
黒トリュフは世界三大珍味のひとつとされ、その希少性から高値で取引されています。昨年、同じく森林総合研究所が発表した白トリュフの人工栽培に続く形で、黒トリュフの人工栽培も成功に至りました。
人工栽培は、黒トリュフの一種であるアジアクロセイヨウショウロの菌をコナラの苗木の根に付着させ、それを特定の土に植えつけるという手法でした。植えつけから約7年後、約50グラムの2つの黒トリュフが収穫されました。
黒トリュフがより身近になるかも
これまで日本では、トリュフは自生が難しく、主に輸入品が利用されていました。今回の成功により、国内での生産が見込まれ、輸入に頼らないより持続可能なトリュフの供給が期待されています。
今回の研究がきっかけとなり、黒トリュフが国内で安定供給できるようになれば、黒トリュフを使った加工食品やその他の商品もたくさん登場するかもしれません。高級食材の黒トリュフをより身近に手に入れることができるようになるかもしれませんね。