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木から生まれたお酒?つくばの森林総合研究所に新研究棟

つくば市松の里に位置する森林総合研究所が、驚きの試みに挑戦しています。それは、木からお酒を作り出すという画期的な取り組みです。このプロジェクトのために研究所内に「木の酒研究棟」という施設が新設されたそうです。

おそらく世界初?木の酒を作る研究

この施設は、木材からお酒をつくり出すための革新的な装置を収めたもので、木を1センチの木片に粗くチップ化し、微細な木粉状に粉砕し、水と混ぜながら1マイクロメートルまで微粉砕し、最終的にアルコール度数30-40度の「蒸留酒」を得る、計5つの工程から成り立っています。

特に注目すべきは、「湿式ミリング処理」という新しい前処理技術です。これは、木材の細胞壁を砕くための革新的な方法で、高硬度のジルコニア製ビーズを用いて木材を微粉砕するというものです。これにより、木材の中のセルロースが露出し、これを発酵させることでアルコールを生み出すことが可能となります。

この試みは、従来の方法と比べて熱処理や薬剤処理が不要で、木材と水だけで処理が行えるため、大きな注目を浴びています。森林総合研究所の研究員たちは、この方法を用いて樹種ごとに異なる香りや風味を持つ木からお酒を作り出す可能性を追求しています。


住所茨城県つくば市松の里1
電話029-873-3211
公式サイトhttps://www.ffpri.affrc.go.jp/index-g.html


つくば産の木のお酒が飲める日は近い?

このプロジェクトは、木材を直接発酵させてお酒を造ることができる画期的なものです。既に複数の民間企業や団体から特許の使用申請があるほど、その革新性が高く評価されています。

今回公開された「木の酒研究棟」は、実証的な製造技術開発を加速化するとともに、民間への技術移転を推進するための研修にも活用される予定だそうです。将来的には、このプロジェクトがお酒の製造方法に革命をもたらす可能性がありますね。

この革新的な試みによって、近い将来、つくば産の木材から生まれるお酒を味わえるかもしれません。様々な樹種から生み出される異なる香りや風味を楽しむことができる「木の酒」は、これから注目されるようになるかもしれませんね。


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