筑波山の南麓に位置する古民家「旧小林邸ひととき」で、法政大学デザイン工学部建築学科の学生たちが活動しています。学生たちが中心となって「お風呂」を作っているというのです。
ゼミの一環としてお風呂を制作
この古民家は築130年の歴史を持ち、かつては筑波山のケーブルカーや筑波鉄道の建設に関わった資産家の邸宅でした。それが、民間企業のGoUp(野堀真哉社長)が買い取り、2020年に宿泊施設やコワーキングスペースとしてリノベーションされました。
今回の活動は、法政大学の赤松研究室の学生たちがゼミの一環としてお風呂の建設に携わっています。約10平方メートルという狭いスペースですが、宿泊客だけでなく地元の住民、観光客が利用することを想定しています。完成は今年の秋になるそうです。
名称 | 古民家宿 旧小林邸 ひととき |
住所 | 茨城県つくば市筑波937 |
電話番号 | 029-866-0003 |
公式サイト | https://tsukuba-hitotoki.com |
つくばの素材を使って地域おこし
お風呂の名前は「ゆりゆら」と言い、現在建築中です。脱衣所と浴室の面積は小さめですが、最大で3人が入ることができます。また、約11平方メートルの中庭では外気浴も楽しめます。お風呂制作には、つくばの特産物である竹、筑波石、瓦屋根、竹あかりなど、地元素材を使用し、地域産業にも貢献しています。
このプロジェクトでは、2021年から1年かけて研究室の学生たちが7つのグループに分かれて設計プロポーザルを行いました。赤松教授や地元の専門家の意見を参考にして選出された、最優秀案を採用しています。赤松研究室は、10年前から筑波山の地域おこしに取り組んでおり、このプロジェクトもその一環です。
このように、筑波山麓の古民家「旧小林邸ひととき」でのお風呂建設プロジェクトは、法政大学の学生たちによる熱意と地域の協力によって進行しています。地元の魅力を活かした施設づくりが進められていて、完成が楽しみですね。