つくば市旭にある国土技術政策総合研究所(国総研)の敷地内で、なんと荒川の50分の1サイズの河川模型が登場しました!東京大都市圏の命脈とも言える荒川の縮小版、しかも本格的な実験を開始しています。
50分の1サイズの荒川を再現
このユニークな模型は、国交省関東地方整備局荒川調節池工事事務所(さいたま市)の手によって作られました。つくば市旭に位置する国総研の敷地内に、屋外の河川模型実験施設として作られました。そして、そこで行われているのは荒川第二・三調整池の水理模型実験です。
模型として再現したのは、東京湾の河口から40キロ以上遡り、さいたま市や川越市、上尾市にまたがる中流域の約10キロを縮小したものです。長さ200メートル、幅35メートルの模型で、なんと7000平方メートルもの広さを誇ります。高低差や堤防や川底の高さも、50分の1のスケールで忠実に再現されています。
名称 | 国土技術政策研究所 |
住所 | 茨城県つくば市旭1 |
公式サイト | https://www.nilim.go.jp |
洪水リスク軽減の実験
この模型を使って行われるのは、荒川の洪水リスクを軽減するための調節池の整備です。洪水時に水を河川敷側に流すための囲繞堤が設けられ、荒川流域の人口密集地域を守るための取り組みが進んでいます。
模型の実験では、コンピューターシミュレーションとの比較も行われているそうです。実際に水を流して、水位や水量、流れの方向などを計測しています。そして、この実験を通じて必要な施工の改善点も見つけられるはずです。
この模型実験はまだまだ続きます。毎秒1トンの水を流して様々なデータを収集し、来年度からは実際の施工に着手する予定です。荒川現地でも囲繞堤の工事が進められており、2030年の完成を目指して全体のプロジェクトが進んでいます。
荒川の50分の1サイズの模型、まさに驚きのスケール感ですね!これからも注目して、荒川の治水安全度を向上させる取り組みを応援しましょう!