つくば市二の宮の洞峰公園。
茨城県がパークPFI制度を使ってリニューアルを計画している問題で、また新たな動きがありました。
つくば市長は、県が進めているパークPFI制度を利用したリニューアル案の撤回を要請することになるようです。


茨城県実施のアンケートでは半数以上が賛成!?
茨城県が進めているリニューアル案では、園内にグランピング施設やバーベキュー施設、24時間営業のスポーツジムなどを設置して、県の内外から集客しようしていますが、「洞峰公園のすでに完成された環境には合わない」と懸念を表明していました。
そんな中、9月に県が実施したアンケート結果では、県全体で50.3%がパークPFI事業に賛成という結果が出ていました。
パークPFIとは:
Wikipediaより
公園に施設を設置して運営する民間事業者を公募により選定する制度である。 この制度は、公園に民間の優良な投資を誘導することで、管理者の財政負担を軽減しつつ公園の質や利便性を向上させることを目的にしている。
つくば市が独自に集計した結果は?
実は、県は7〜8月にもアンケートを実施していましたが、一部の項目は集計されませんでした。
アンケートでは1113人の回答がありましたが、回答者の9割がつくば市民だったため、県民全体の税金で運営している公園としては十分ではないとして、9月に県全域の1000人を対象に選択式の再アンケートを実施しました。
つくばナウ「どうなる洞峰公園!? グランピング施設設置に半数以上が賛成【つくば話題】」
そこでつくば市は、県が集計しなかった項目を独自に集計しました。
つくば市の集計によると、7-8月実施のアンケートの結果は、パークPFI計画全体に「改善すべき点がある」との回答が85.89%に上りました。

特に、改善すべき具体的な箇所としては、グランピング施設だとする回答が95.19%、バーベキュー施設が82.64%といった結果となったようです。
つくば市長はパークPFI事業撤回を要望

五十嵐立青つくば市長はアンケートの「記述形式」の回答も見た上で、「改善すべきを選んだ方はほとんどが反対意見でした」とツイッターで述べています。
そもそも今回のパークPFI事業は、公園の維持管理費を賄うためのもの。県が代替案として提示している既存施設のテニスコートやプールなどの利用料値上げで賄うことができれば、公園は今の環境を維持できます。
そこでつくば市長は11月中に茨城県に対して、「代替案である値上げを選択すること」と「県・市・有識者・地域住民を入れた協議会の設置」を要望するそうです。
この問題、終着点はどうなるのでしょうか。
つくば市民に愛されている洞峰公園のことだけに、誰もが納得できる結果となるといいですね。

