茨城県つくば市、筑波研究学園都市に広がる国内最大の研究開発拠点の中に、目を引く施設があります。それが、「地質標本館」です。ここでは、国や民間の研究機関が集結し、日本最大級の地球科学専門博物館が展開されています。
34万分の1スケールの緻密な日本列島模型がある!
「地球の歴史や鉱物学、地質学は難しそう…」と思われる方もいるかもしれませんが、その扉をくぐれば、子供たちの明るい声と共に、驚きと楽しさに満ちた世界が広がっています。
この地質標本館は、日本最大の研究機関である産業技術総合研究所の一部として位置しています。一見すると研究が専門的で難しそうなイメージがありますが、実際に足を踏み入れてみると、大学の学生から未来の専門家を育てる高校生まで、多くの人々が集まり、活気ある雰囲気が広がっています。
この施設の魅力のひとつは、日本列島の精密な模型です。約34万分の1のスケールで再現された模型には、活断層や鉄道、道路、学校の分布図などがプロジェクションマッピングを用いて投影されており、地球と日本の地質や地理に触れることができます。
約2000点に及ぶ鉱物コレクション
さらに、約2000点に及ぶ鉱物の展示も見逃せません。美しい鉱物の世界が広がり、「青金石」や「異常巻アンモナイトニッポニテス」といった珍しい標本に出会うことができます。特に驚くべきは、日本で産出した金の標本「自然金」。その大きさはなんと362グラムで、発見当初はこれの6倍もあったとか。他にも、10カラットの「ダイヤモンド」や、各都道府県産出の特徴的な石など、多彩な展示が楽しめます。
入場無料で楽しめる!
地質標本館は、専門的な知識を持つ研究者から、気軽に楽しむことを目的とする一般の方々まで、幅広い人々に楽しみと学びを提供しています。専門家から子供たちまで、皆がこの施設から新たな発見や楽しみを得ています。
地球の歴史や鉱物学、地質学といった専門的な分野が、こうして楽しみと驚きに満ちた展示を通じて多くの人々に届けられることは、素晴らしいことです。未来の科学者を育てる場所としての役割も果たしつつ、一般の方々にも地球の不思議な世界を楽しんでいただける場所となっています。
住所 | 茨城県つくば市東1丁目1−1 所在施設: 産業技術総合研究所 つくばセンター |
営業時間 | 9:30~16:30 |
定休日 | 月曜日(休祝日の月曜は開館、翌平日休館)/年末年始/臨時休館日 |
入館料 | 無料 |
電話番号 | 029-861-3750 |
公式サイト | https://www.gsj.jp/Muse/ |