つくばエクスプレス(TX)の延伸先がついに決まりました!茨城県は23日、第3者委員会からの提言と5月のパブリックコメント結果を踏まえ、延伸先を土浦方面に決定したと発表しました。
4方面案から土浦方面に決定
元々 TX の県内延伸ルートは以下の4つが検討されていました。
- 筑波山方面ルート
- 土浦方面ルート
- 水戸方面ルート
- 茨城空港方面ルート
いずれのルートもそれぞれの地域の自治体による誘致合戦が続いていましたが、2023年3月までに検討案を一本化することが決まっていました。
今回決定した延伸先となる駅は土浦駅で、JR常磐線と接続します。今後は具体的な延伸計画を進めていく予定です。また、土浦駅の延伸が実現した場合、茨城空港との関係も変化する可能性があります。茨城空港は現在、自衛隊と共用されており、着陸制限があるため、制限の緩和など空港周辺の状況も再評価されることになります。
5月に行われたパブリックコメントでは、個人と団体を合わせて283人から意見が寄せられ、延伸に賛成する意見が82%、反対は12%でした。延伸先については、土浦方面が全体の44%で最も多く、費用がかからず実現可能性が高いといった意見が寄せられていました。
課題は採算性
延伸に反対する意見の中には、採算性に疑問を持つ声もありました。
県は延伸に関して、採算性の懸念があることを認識しており、「採算性をいかに向上させるか」という方策を練る必要があると述べています。県内延伸の概算事業費は約1400億円であり、赤字が出る見込みです。また、費用便益比も望ましい1以上ではなく、0.6と低くなっています。これには11万人規模の沿線開発が必要とされています。