つくば市では、公立学校の再編が行われた結果、2018年につくば市北条に秀峰筑波義務教育学校の開校に伴って9つの小中学校が廃校となりました。
こうした廃校の再利用方法が検討されている中、つくば市国松にある旧筑波小学校にインターナショナルスクールがやってくるかも知れないという誘致計画が浮上しているそうです。
旧筑波小学校とは
旧筑波小学校は、筑波山麓のつくば市国松1400番地にある7,541平方メートルの敷地面積を誇る小学校跡地です。1975年に建設された校舎は耐震構造で、上下水道の設備などが整ったままの状態で残されました。
廃校となって以来、校庭の草刈り程度しか管理されていなかったため、跡地利用の一環としてイベント「魔女のフェスタ」などへの貸し出しが実施されて話題となりました。
インターナショナルスクール誘致計画の概要
旧筑波小学校跡地は、つくば市周辺に世界的企業の進出が相次いでいることから、外国人子弟の教育環境ニーズが高まるだろうとの予測から、茨城県の営業戦略部が誘致を進めています。
同地にインターナショナルスクールの開設を表明しているのは、シンガポールに拠点を置く「グローバル・スクールス・ファウンデーション (GSF)」。日本国内では、東京都内で「グローバル・インディアン・インターナショナル・スクール (GIIS)」の名称で3つの学校を展開しています。
同校はトップクラスのインターナショナルスクールとして知られ、インド式カリキュラムや国際バカロレアによる教育システムを導入しています。高いレベルのIT教育や言語教育などが特徴で、未就学児から高校まで15年間の一貫教育を実施しています。
旧筑波小学校跡地で開校した場合、まずは幼児教育からスタートして、成長に応じて児童・生徒数を増やして高校生が学ぶ段階で500人程度の生徒数の学校を目指しているそうです。
インターナショナルスクールの開設は、地域住民による受け入れ同意があって初めて実現するため、意見交換会が実施されました。なかには、地域の人口減少が進む中で学校開設による地域活性化に期待する意見も寄せられたそうです。
グローバル化が進むつくば市の中で、高い水準の教育が実施されて国際的に活躍できる人材が育つ場所となればいいですね。